12月(師走)、慌ただしく1年が過ぎていき、年々時が過ぎ去るのを早く感じる営業部のTです。
さて、今回は木の木目についてのお話を。どんな木目が美しい?木材業界と世間一般の方との『ズレ』を考えてみました。
高級牛肉と聞けば、誰もが思い浮かべるのは黒毛和牛の霜降り肉でしょうか。価格も高いです。甘みもあって柔らかく美味しい。
ところが、最近の消費動向は霜降り肉の人気に陰りがみられるようです。少し脂が多くてしつこく感じる。むしろ赤身の旨みを
求める方が増えてきているそう。しかし今も生産現場では、霜降り信仰が根強い。肉の価格もサシの入り方で等級をつけてきめられる。
・・・・・そんな話を聞いて、自分も思い当たることがあります。
製材所や木材市場、展示会、ホームセンターなどでもつい目がいってしまうのは、詰った木目がまっすぐ走っていたり、節が
一つもないと「いい木だなあ」と思ってしまいます。木材業界ではそうした木が「いい木」であり、値段も高く年輪幅が狭くて
均一にならんでいるか、節の数が少ないかで価値が変わります。
バブル崩壊以降、なかなか銘木と呼ばれる木々が売れなくなってきています。一般の方の求める「いい木」とは我々が思う
「いい木」と感じ方が違う場合もある。適度に節があったり、木目が楕円だったり波打ってたりしている方が「木」らしい
と感じる方もおられるでしょう。
一方的な価値観や思いだけではなくて、良いものはそれとして伝えていき木の魅力をいろんな形で紹介できればと感じます。
ちなみに私も、最近霜降り肉よりも赤身肉の方が好みになってきました。